モーター、接触器、近くの機器の動作に伴って重量値が変わる場合は、ロードセルケーブルのシールドと接地を調べる必要があります。まず、外乱が電気的なものか機械的なものかを特定してください。計量器へ伝わる振動が電気ノイズに見えることもあり、実際の力の変化はシールド接続を変えても除去できません。
外乱が発生するタイミングを記録する
機械の状態を管理して測定値を比較し、元の設定を保存してください。症状が駆動装置の起動、ケーブルの動き、雨、温度変化に伴うかを記録します。許される場合は、表示重量だけでなく計器のフィルター処理前の入力も確認してください。強いフィルターは、原因特定に必要な時間関係を隠す場合があります。
| 症状 | 確認項目 | 決めつけてはいけないこと |
|---|---|---|
| 駆動装置に関連 | 駆動装置の動作時に、敷設経路、等電位ボンディング、信号の挙動、物理的な振動を比較します。 | 発生開始のタイミングが同じでも、干渉がケーブルから入る証拠にはなりません。 |
| 動きに関連 | 張力を逃がす固定部、コネクターの状態、ケーブルがセンサーに加える力を点検します。 | 動くケーブルは、電気的な断続不良も、実際の機械荷重も生じさせ得ます。 |
| 天候に関連 | 引込口、シール、湿気、温度に依存する変化を確認します。 | シールドを強化しても、ぬれた端子や損傷したケーブル外被は直りません。 |
| 延長後に発生 | ケーブル仕様、センス配線、文書で指定された基準点での励起電圧を比較します。 | 線色が同じでも、抵抗や接続が同等であるとは限りません。 |
「シールド付き」だけでなくケーブル仕様を指定する
METRAVON MV-WA0011は単一シールドの計量信号ケーブルとして掲載されています。MV-WA0012はシース付き二重シールド仕様です。これらの説明は構造の選択肢を示すもので、共通の最大長、導体抵抗、終端方法を定めるものではありません。

見積依頼には配線図と実際の敷設経路を提示してください。導体数、断面積、抵抗、静電容量、シールド構成、外径、コネクターを確認します。温度、化学物質への暴露、繰返しの動き、必要な曲げ条件も含めてください。計量信号を伝えるケーブルだからといって、ケーブルキャリアや地中埋設に適するとは判断できません。
ロードセルケーブルのシールドと接地にはシステム図が必要
励起、信号、センス、シールド、保護ボンディングの導体を別々に特定してください。センサーケーブルのシールドが内部で本体に接続されているか、計器メーカーがどの終端処理を指定しているかを確認します。金属製グランドやコネクターによって、不完全な配線略図にはない接続ができることもあります。
すべてのシールドを片端または両端で接続するという一律の指示はありません。適切な構成は、計器のEMC設計、等電位ボンディング、干渉周波数、防爆区域の要件によって異なります。文書化された設置設計に従い、両端の実際の接続を確認してください。
保護接地と信号の基準電位は役割が異なります。測定値の揺れを減らすために保護接地を外してはいけません。機器間の電位差には、有資格の電気専門家が評価した、適切に設計されたボンディングまたは絶縁の対策が必要です。場当たり的にシールドを切り離して対処しないでください。
設置条件が許せば、微小測定信号のケーブルをモーター配線や駆動装置の出力配線と分けて敷設してください。露出して撚られていない信号線の端部は、コネクターの指示に従って短くし、指定のシールド終端を維持します。シールドだけによる一定量のノイズ低減を約束しないでください。
6線式センスで補償できることを理解する
センス導体は、対応する電子機器が指定の遠隔点で励起電圧を監視するためのものです。追加の信号導体ではなく、機械誤差や電磁誘導ノイズを打ち消すものでもありません。
接続箱を使う場合は、基準点が箱にあるのか、各ブリッジにあるのかを確認してください。計器から箱までのケーブルの補償が、各センサーのリード線まで補償するとは限りません。接続箱選定ガイドで、調整回路とセンス回路を併せて確認する理由を説明しています。
4線式センサーケーブルの切断や延長で、励起に関係する誤差が変わる場合があります。変更前にセルと計器の指示を確認し、変更後に設置状態での校正を確認してください。既存ケーブルに2本の線を追加しても、正しい電気的な点へ接続し、電子機器が対応していなければリモートセンスにはなりません。
要因を一つずつ変えて結果を確認する
承認された故障診断手順に従って、配線、励起、信号の挙動を点検してください。導通や抵抗の試験前に機器を隔離し、接続される電子機器に適した試験方法を使います。文書で許可されていなければ、アンプやインターフェースに絶縁試験電圧を加えないでください。
修正後は、元の外乱を起こした運転状態を再現してください。ゼロの安定性、既知荷重を加えた結果、プロセスに必要な応答を確認します。敷設経路やフィルターの変更が荷重時の測定や応答時間に影響するなら、無負荷の表示が静かになっただけでは不十分です。
最終的なケーブル一覧、シールド接続、変更前後の観察結果を保存してください。屋外システムでは、設置全体の一部としてサージ保護と等電位ボンディングを評価してもらいます。シールドの編組は、適切に協調させたサージ電流経路の代わりにはなりません。
ケーブル施工に関する質問
Q1. 二重シールドのほうが常に優れていますか?
特定の干渉対策に適する場合はありますが、その効果は構造と終端処理によります。端子の緩み、誤ったセンス配線、機械振動は直せません。シールドの数だけでなく、実際の敷設経路と電気要件からMV-WA0012を選んでください。
Q2. ケーブルの線色だけを配線指示として使えますか?
いいえ。対象センサーと計器の正確な図面に従い、線色と機能を対応付けてください。接続箱やコネクターでもその対応を維持します。メーカーや改訂版が異なると割当も異なる場合があります。
Q3. 不安定な測定値を遠隔で調べるには何が役立ちますか?
回路図、ケーブル経路の写真、長さと仕様、接地の詳細、機器型式、外乱の発生タイミングが分かる波形を送付してください。設置履歴を示さずに交換ケーブルだけを求めるのではなく、最近の修理や延長の情報もMETRAVONサポートへのお問い合わせに含めてください。
まとめ
ケーブルを選んだりシールド接続を変えたりする前に、外乱を診断してください。励起、信号、センス、保護ボンディングを異なる機能として文書化します。元の問題を起こした運転条件で修理の効果を確認してください。
