承認済みの購入仕様書があっても、現場に届いた計器が承認された構成であるとは限りません。防爆レーダーの受入検査では、納入品の銘板、オプション、付属品、書類を、合意済みの注文内容と照合します。危険場所への設置を認める前に、相違を解消してください。
受入時に承認済み構成を確認できるようにする
受入検査担当者に、承認済みの型式とオプション一覧、図面の改訂版、必要書類の一覧を渡します。注文書に「レーダーレベル計」としか記載されていなければ、構成を適切に照合できません。安全が確保できない場所で機器を開けずに、製造番号を記録し、納入品の表示を撮影してください。
適用される証明書とその附属書に照らして、製造者と型式を確認します。IECEx認証をうたう場合は、制度の公式記録で証明書の版と有効状況を確認してください。部品の証明書や関連型式の証明書が完成した計器全体にも適用されると考えず、適用範囲を読み取ります。
防爆レーダーの受入検査で承認前に解決すべき項目
| 確認事項 | 設置承認前の対応 |
|---|---|
| オプションコードが異なる | 実際の電子回路部、ハウジング、アンテナが、承認済み書類の適用範囲に引き続き含まれるかを確認します。 |
| 表示の欠落または不鮮明 | 追跡可能な識別資料を入手します。梱包箱のラベルや類似機器から推定してはいけません。 |
| 引込口部品を識別できない | ケーブルグランド、アダプター、プラグを、防爆構造と設置説明書に照らして確認します。 |
| 輸送中の損傷 | 筐体や組立構成に影響する損傷は、認められた手順による評価に回します。表示器に電源が入るだけでは、設置を認める根拠にはなりません。 |
輸送用キャップの中には、輸送中に開口部を保護するためだけのものがあり、運転時に使用するプラグとしては承認されていません。添付書類で用途を確認します。プロジェクト側で用意した付属品は、適合性の確認が済むまで別に管理してください。ねじが合うという理由だけで代用品を認めてはいけません。

採用候補のMETRAVON MV-RD12については、注文した構成に対応する書類を入手します。通常の製品ページは、すべてのオプションに特定の危険場所用証明書があることを示すものではありません。必要な証拠書類と納入品を対応づけられなければ、危険場所での使用承認は未解決のままとします。
設置条件を作業書類に反映する
設置担当者に適用条件が届かなければ、証明書の確認は完了したとはいえません。接尾記号Xが特別な使用条件を示す場合は、該当する要件を実際の設置・検査手順に割り当ててください。購買部門が保管する添付書類に記載されているだけの状態にしてはいけません。
担当の専門家が、防爆構造、必要な回路、等電位ボンディング、引込口、環境上の制限を確認します。ガスと粉じんでは要件が異なります。IP等級は異物や水の侵入に関するもので、防爆適合性を示す証拠の代わりにはなりません。プロセスの圧力・温度定格も、それぞれ独立に、設置する接続部とシールに適合する必要があります。
その後に現場で部品を代替する場合も、同じ承認手順で管理します。カバー、ケーブルグランド、電子回路モジュールを交換すると、機器が動作していても、書類に記載された構成が変わることがあります。一般的な修理方法を用いて、防爆に関係する部品に穴あけ、機械加工、改造を行ってはいけません。
Q1. 梱包明細の型式が銘板と異なる場合、明細の型式を受け入れてよいですか。
いいえ。両方を記録し、追跡可能な供給者の書類で識別上の相違を解消します。書類は、実際に設置する機器を記述している必要があります。
Q2. 受入検査によって、危険場所での通電が認められますか。
いいえ。受入検査で確認するのは、受領した機器の状態です。必要な設置確認と現場の使用許可は、別の責任として残ります。
Q3. どのような証拠を保存すべきですか。
製造番号に紐づく表示記録、承認済み構成、適用書類の版、付属品の識別情報、相違を解消した記録を保存します。今後の保守にも同じ追跡可能性が必要です。
まとめ
納入品を検査し、その後、設置状態を確認します。MV-RD12の表示、オプション、付属品に相違があれば、写真と注文情報を添えて報告してください。対象機器の設置を認める前に報告を済ませます。
