レーダーレベル計のアンテナ選定は、容器の開口部から始めます。アンテナはノズルに収まり、内部構造物を避けてビームを通し、蒸気の凝縮や表面への付着があっても使用できる必要があります。十分な測定範囲があっても、取付構成が信号を遮れば信頼できない値になることがあります。METRAVONのロッド、ホーン、放物面、レンズ構成は、これらの制約の異なる組合せに対応します。

レーダーレベル計のアンテナ選定:実際のアセンブリを比較する
アンテナの名称は圧力定格や耐薬品性を示すものではありません。以下のモデルは実際のMETRAVONの構造例です。図面評価の出発点であり、相互交換できる継手ではありません。
| 構造 | モデルと設置への影響 |
|---|---|
| PTFEロッド | MV-RD901は大気圧液体タンク向けの突出したPTFEロッドアンテナを使います。ノズルに対して長さを確認します。浸漬するガイド波プローブではありません。 |
| 金属ホーン | MV-RD902には異なるホーン径があります。開口端、首部、フランジの空間は、公称接続寸法と同じくらい重要です。 |
| 放物面反射器 | MV-RD904には196 mmと242 mmの反射器が記載されています。開口部を通して組み付け、保守時に取り外せるか確認します。 |
| レンズ | MV-RD14Gは44 mmのPTFEレンズを備えます。小型アンテナでも、ノズル内径と周辺のビーム経路の確認は必要です。 |
フランジ呼称だけでなくノズル断面を読む
内径、ノズル高さ、フランジ面、内部溶接、縮径部を示す断面図を求めます。DN呼称だけでは、ホーンが段差の奥に引っ込んでいるか、レンズが細長い管の中を見ているかは分かりません。こうした形状はアンテナ近傍に反射を生み、高レベル測定と競合する場合があります。
すべてのアンテナを同じ距離だけ突出させるという一律の規則を採用しないでください。面一取付け用の構成も、ノズルより下への突出が必要な構成もあります。選択したアンテナの設置寸法を使います。既存ノズルが不適切なら、偽エコー抑制に頼る前に、別のアンテナや承認された取付変更を比較します。
大型反射器は保守の実務上の問題も生みます。点検口、吊上げ経路、フランジボルトを外す空間を確認します。容器製作時には収まっても、周辺配管やケーブルトレーの施工後は交換が難しくなる場合があります。

最低運転レベルでビーム空間を確認する
距離が増えるほどビームは広がります。タンク上部で経路が空いていても、ほぼ空のときの空間は保証されません。容器断面に梯子、コイル、支持材、充填管を記し、一つの液位ではなく運転範囲全体を調べます。
初期の幾何確認では、公称ビーム径はおよそ 2 x 距離 x tan(全ビーム角 / 2)です。距離20 mでは、6度のビームは約2.10 m、3度なら約1.05 mです。これらは円錐幅の計算値であり、測定性能や必須の壁面離隔値ではありません。アンテナの放射特性は公表角度で急に途切れず、円錐の外にある強い反射体からもエコーが返る場合があります。
ばら積み固体では、充填・排出パターンを考慮して測定点を選びます。変化する山頂を狙う狭いビームは、局所高さを正確に追っても平均在庫量を表さない場合があります。ビームの空間確保と有用な測定位置は別の要件です。
付着物とばく露する材質を確認する
アンテナ自体がPTFEでも、化学蒸気はシール、接続材、金属部に触れます。洗浄条件も含め、薬品濃度と運転温度を提示します。アンテナ樹脂の選定だけでは、腐食評価は完了しません。
容器内を浮遊する粉じんと、アンテナに付着した層は別の問題です。放射面、ホーン内部、反射器周囲に堆積し得るか確認します。滑らかなレンズは清掃を容易にしても、清掃不要の証拠にはなりません。パージ構成を提案する場合は、該当アセンブリに適切な接続があるか確認し、注文前に必要な供給設備の条件を取得します。

設置と交換に関する質問
Q1. 既存の伝送器に大きなホーンを取り付けられますか。
部品が収まりそうという理由だけではできません。アンテナ、プロセスシール、電子回路設定、校正は、承認された一つの機器アセンブリに属します。変更依頼前に注文コード全体と既存図面を送ります。そうしないと、交換で測定基準と圧力保持境界の両方が変わる場合があります。
Q2. 狭いビームなら攪拌機の干渉を解決できますか。
羽根と軸の可動範囲全体をビームが避けられる場合に限ります。静止写真では干渉を見落とす場合があります。羽根の掃引範囲を確認し、攪拌機の運転時と停止時を比較します。ダンピングで表示変動を遅くできても、正しい表面を追尾している証拠にはなりません。
Q3. 静液管はガイド波プローブの代わりになりますか。
いいえ。管内の自由空間伝搬式レーダーには、継手、内径、液体交換に注意し、その管形状に適した機器構成が必要です。ガイド波レーダーは専用のロッド、ケーブル、同軸プローブを使います。両者の取付空間や校正の前提を流用しないでください。
まとめ
設置形状と使用条件でアンテナを選び、機器全体を検証します。取付評価と見積もりのため、ノズル断面、最低・最高表面位置、内部障害物の図、測定物の詳細、アクセス箇所の写真を送ります。これらはフランジやアンテナを注文する前に実用的な構成を特定する助けになります。
