タンクの在庫照合では、納品伝票とタンクの2回の読み値の差を比較することがよくあります。その差がそのまま納入量になるわけではありません。レーダーが正しく液位を測定していても、消費、循環、配管への充填、タイムスタンプの不一致によって比較結果は変わります。
合計量を比較する前に移送時間帯を定める
開始時刻と終了時刻を決め、関係するすべての流入口と流出口を特定し、タンクの運転状態を記録します。納入中も生産設備へ供給し続ける場合、在庫の正味増加量は流入量より少なくなります。この予想どおりの差を隠すためにレーダーのオフセットを変えてはいけません。
例として、開始在庫が10立方メートル、流入量が5、流出量が1なら、同じ数量基準で他の移動がないと仮定すると終了在庫は14立方メートルです。正味増加は4で、納入量の5ではありません。これらは容積収支の例であり、計器の受入許容差ではありません。
| 記録 | 整合させる事項 | 生じ得る不一致 |
|---|---|---|
| 開始時 | 読み取り時刻と有効なタンク状態。 | 納入開始後の値では増加量の一部を捉えられません。 |
| 移送 | 同じ時間帯のすべての流入と流出。 | 生産用の消費が納入不足と誤解されます。 |
| 終了時 | 実際の移送終了と、比較に適した表面状態。 | 静定、配管からの残液流入、報告遅延で比較結果が変わります。 |
| 数量基準 | 実測条件の容積、補正後容積、または質量。 | 温度や密度の取扱いが異なると合計量を同等に比較できません。 |
タンク在庫照合は有効な液位入力から始まる
MV-RD12は選択した出力を通して液面測定値を提供します。タンク容量表や密度補正は、計算の別の部分です。まず生の距離と液位が妥当であることを確かめ、その後に時間帯と収支記録を確認します。液位測定ガイドをタンク固有の校正済み容量表の代わりにしてはいけません。

差の現れ方を調べる
原因を決める前に複数の移送を比較します。継続する消費に連動する差なら、受払記録が必要です。高さに依存する差ならタンク容量曲線を見直します。レンジ変更後に現れた誤差なら設定履歴を確認します。都合のよい1回の納入に説明を合わせるのではなく、説明を検証できるよう生の観測値を残します。
在庫照合に関する質問
Q1. 納品伝票を使ってレーダーを再校正できますか。
伝票だけではできません。伝票とタンク在庫の変化が、同じ数量、時間帯、条件を表し、不確かさが分かっている必要があります。そうでなければ、無理な調整で1回の納入を一致させても、その後の液位値を悪化させる可能性があります。
Q2. 差が続けば漏えいが証明されますか。
いいえ。調査は必要ですが、測定、時刻、未記録の移動も考慮しなければなりません。漏えいが疑われる場合は現場の承認済み対応に従ってください。在庫比較だけで漏えいに関する安全評価は完結しません。
まとめ
時刻を整合させた開始・終了時の読み値、移送記録、換算の改訂履歴を送り、MV-RD12の用途検討を依頼してください。センサー設定を変える前に、同じ時間帯を同じ数量基準で照合します。
