目的と適用範囲
レーダーの回波を購入・受入れ条件に含める目的は、表示値だけでは見えない信号余裕と誤反射のリスクを確認することです。製品表面の回波とノズル、壁、撹拌機、底面の偽回波を、物理距離と動きに基づいて識別します。
設計前に確認する条件
容器寸法、基準面、ノズル、内部構造、最低・最高レベルを図面化します。曲線取得時の既知レベル、媒体、温度、泡、粉じん、撹拌を記録し、供給者へ生曲線、選択ピーク、信号余裕、抑制設定の提出を求めます。
設計・実装の要点
固定構造物の回波は一定距離に残り、製品回波はレベル変化とともに移動することを利用します。偽回波抑制は特定した固定ピークに限定し、真の最高レベルを覆わないようにします。感度を上げるだけの対策はノイズ追従を増やすため避けます。
試験と合否判定
空、低、中、高レベルと代表運転条件で曲線を比較します。上昇・下降、ロストエコー、再取得、ターゲット切替、再起動を試験し、選択距離と実測値が一致するか確認します。設定変更後は全範囲を再試験します。
記録と維持管理
各ピークの原因、採用・除外理由、曲線、設定、試験条件、合否を保管します。基準曲線を保全へ渡し、付着や構造変更時に比較します。購入仕様には曲線提出形式と受入れ基準を明記します。
回波比較では画面の自動スケールに注意し、同じ距離軸と振幅条件で保存します。供給者独自の品質指標を使う場合は、意味、正常範囲、警報しきい値を引渡し資料に説明します。
よくある質問
最も強いピークが製品回波ですか。
固定構造物が強い場合があるため、距離とレベル変化で識別します。
安定表示なら曲線確認は不要ですか。
誤ピークを安定追従している可能性があるため必要です。
偽回波抑制を広く設定できますか。
真の製品回波を隠すため、原因を特定した範囲へ限定します。
関連情報
Author: Arvin · Source: METRAVON Instruments
