シングルポイントか複数点かというロードセルの選択は、電子機器より先に構造として判断する事項です。適合確認済みの一つのセンサーに載る小型皿と、複数支持に載る大型台では、力の分配が異なります。台寸法、許容荷重位置、その下の構造から検討を始めてください。
不均等荷重でのシングルポイントと複数点のロードセル
適切な補償済みシングルポイントセンサーは、文書化された限界内で、指定された台を支持できます。複数支持の台は反力を複数のセルに分配しますが、その分配は荷重の移動で変わります。どちらの構成でも、モーメント、剛性、最大の局所力を評価する必要はなくなりません。
| 検討項目 | 適合確認済みの一点支持 | 複数支持 |
|---|---|---|
| 皿寸法 | 対応が確認された台の範囲内に保つ必要がある。 | 台の剛性と支持間隔が、各セルへの力の伝わり方を決める。 |
| 端部荷重 | 規定された偏荷重性能を確認する。 | 総重量をセル数で割るだけでなく、最大反力を計算する。 |
| 信号経路 | 一つのブリッジと、その受信入力。 | 励起の合計負荷と、選定した加算方式または個別チャンネル構成。 |
| 保守 | 中央センサーと台取付部へのアクセス。 | すべての支持部の安全な除荷と点検。 |
MV-LC0150を使う複数支持の例
METRAVON MV-LC0150は、一端が固定され、別の端で荷重を受ける片側固定のせん断梁です。片側固定という言葉は、補償済みのシングルポイントはかりを意味しません。台の下に使う場合も、その取付形状を維持する必要があります。

アナログチャンネルを合算する場合は、適合するMV-WA0003信号微調整用接続箱を検討できます。微調整は機械的点検の後に行うものであり、たわみやすい台の剛性を上げたり、支持部の固着を防いだりすることはできません。接続するブリッジ網と端子構成を、指示計と照合してください。
同じ荷重ケースで両案を比較する
無負荷の台と、極端な荷重位置のそれぞれを図示してください。センサーを迂回する力を生じさせ得る進入ランプ、拘束部、ケーブル、隣接設備も含めます。移動荷重では、最終停止位置だけでなく、台の上を通る移動経路を調べてください。
中心・端部位置、繰返し載荷、ゼロ復帰について、実施可能な試験計画を求めてください。治具と支持条件を結果と共に記録します。一つの部品のベンチ試験だけでは、二つの完成した台設計から選ぶには不十分です。
Q1. セルを増やせば、必ず精度が向上しますか。
いいえ。支持部を増やすと、管理すべき機械的接続部と電気的寄与も増えます。剛性があり正しく設置された構造には、この構成が有益な場合がありますが、セル数だけで、はかりの誤差は確認できません。
Q2. 同じ指示計を維持できますか。
励起の供給能力、入力感度、校正範囲、必要なチャンネル機能を確認してください。一つのブリッジに適した入力でも、提案する並列網や個別診断には対応できない場合があります。
まとめ
台図面、荷重の移動経路、保守アクセスを添えて、台の支持構成の検討をご依頼ください。実際の荷重パターンで製作、試験、保守が可能な構成を選んでください。
