目的と適用範囲
レーダーレベル計のデッドゾーンは、メーカーや機種によって定義が異なり、単純な固定距離ではありません。近距離反射、アンテナ回復、ノズル、信号処理、最高液位が関係します。カタログ値だけでなく、実際の取付構造で安全な測定上限を確認します。
設計に必要な情報
機種の取扱説明書から近距離測定限界と基準面を確認し、タンク高さ、ノズル内径・長さ、アンテナ位置、最高液位を実測します。泡、蒸気、結露、付着、攪拌、流入も記録します。高位警報、停止時間、流入中の残留量から必要な安全余裕を計算します。
選定・施工上の要点
最高液位が抑制範囲に入らないよう取付位置を決めます。偽反射マッピングで近距離を広く隠すと、実液面も消える可能性があります。短いノズルへの変更、アンテナ突出、別位置への移設を、設定変更より先に検討します。防爆や圧力境界を損なう加工は行いません。
試験と受入基準
安全な範囲で液位を段階的に上げ、各点で距離、選択エコー、信号余裕、出力を記録します。最高運転液位付近で追従、ロストエコー、警報、復帰を確認します。PLC入力の上限飽和やスケーリングも点検し、計器側の問題と制御側の制限を分けます。
記録と保守
基準面、測定可能上限、禁止範囲、設定、曲線、試験条件を完成図へ記載します。ノズル、最高液位、媒体、ファームウェアを変更した場合は再検証します。高位で異常が再発したときに抑制値だけを変更せず、曲線と物理寸法から原因を再確認します。
よくある質問
デッドゾーンとブラインド距離は同じですか。
用語はメーカーで異なるため、対象機種の定義と基準面を確認します。
設定でデッドゾーンを短くできますか。
物理的な近距離限界は設定だけでは解消できません。取付変更が必要な場合があります。
最高液位で値が止まる原因は何ですか。
近距離限界、ノズル反射、泡、結露、出力飽和などを切り分けます。
関連情報
Author: Arvin · Source: METRAVON Instruments
