目的と適用範囲
上下水道の水位監視は、ポンプ制御、越流防止、取水管理、遠隔監視など目的によって必要な測定範囲と応答が異なります。レーダーは非接触で汚水や薬品への接触を避けられますが、設置場所と水面状態を確認せずに機種だけを選ぶと、雨天や泡のある条件で信頼性が低下します。
設計に必要な情報
槽や水路の寸法、最低・最高水位、越流標高、流入位置、攪拌、泡、蒸気、結露、堆積物を調査します。屋外では日射、降雨、浸水、落雷、腐食性ガスも確認します。4–20 mA、Modbus、RTU、電源、ケーブル距離、警報方向、通信断時の扱いを入出力表にまとめます。
選定・施工上の要点
アンテナは流入水、はしご、配管、壁面を避け、水面を安定して見通せる位置に設置します。取付金具の振動や傾き、狭い開口部による近距離反射を評価します。過充填やポンプ空運転の保護が重要な場合は、連続値とは別に独立した検出手段が必要かリスク評価します。
試験と受入基準
現地では基準尺や既知標高と表示値を複数点で比較し、低水位、通常水位、高水位を確認します。流入、曝気、降雨など悪条件でもエコーと信号余裕を保存します。出力スケーリング、警報、故障電流、通信断、再起動、RTUから監視画面までの時刻と品質状態を試験します。
記録と保守
完成図、基準標高、取付写真、設定、エコーカーブ、ループ試験、警報試験をタグ単位で保管します。点検は固定周期だけでなく、結露、付着、信号余裕、異常履歴に基づいて調整します。槽内構造、運転水位、曝気条件を変更した場合は、影響範囲を再検証します。
よくある質問
レーダーなら汚水でも保守不要ですか。
いいえ。非接触でもアンテナの結露、汚れ、取付金具、配線、基準値を点検する必要があります。
泡がある場合は測れますか。
泡の厚さと性状に依存します。実運転条件でエコー余裕と表示の追従を確認します。
警報試験は画面表示だけで十分ですか。
不十分です。必要な場合はポンプ停止や弁動作など最終機器まで試験します。
関連情報
Author: Arvin · Source: METRAVON Instruments
