目的と適用範囲
レーダーレベル計の試運転記録は、合格印だけでなく、将来の故障診断に使える基準資料にします。設置寸法、媒体条件、回波曲線、設定、出力、警報を一緒に残せば、付着や設備変更による劣化を後から比較できます。
設計前に確認する条件
承認図、型式コード、認証、ノズル寸法、基準面、測定範囲を確認します。試験時の液位、媒体、温度、泡、撹拌、粉じんなど運転条件と、使用した基準器、校正状態、立会者を記録します。
設計・実装の要点
完成図と現物の差を是正し、設定値には設計根拠を付けます。偽反射抑制、ダンピング、故障電流、出力スケールを保存し、ソフトウェア版と設定ファイルをバックアップします。仮設定やバイパスは明確に識別します。
試験と合否判定
低・中・高の既知レベルで実測、現場表示、制御システム値を比較します。不利な運転条件で回波と信号余裕を取得し、4–20 mAまたは通信、警報、ロストエコー、停電復帰を試験します。終了時に強制とバイパスを解除します。
記録と維持管理
試験表、曲線、設定、写真、偏差、未完了事項、承認署名を一つの引渡し資料へまとめます。保全は初期曲線を基準に定期比較し、媒体、取付、レンジ、ロジック変更時に関連試験を再実施します。
記録様式には合格値だけでなく、測定器の識別、試験時刻、運転条件、実測値、許容差、是正前後を残します。写真や画面画像にはタグと取得条件を付け、別設備の証拠と混同しないようにします。
よくある質問
画面の値が合えば記録は十分ですか。
回波、設定、出力、異常動作、設置条件も必要です。
基準回波はいつ取得しますか。
既知レベルと代表運転条件で取得し、条件も記録します。
仮設定を残してよいですか。
責任者と期限を付け、正式引渡し前に解除または承認します。
関連情報
Author: Arvin · Source: METRAVON Instruments
