シングルポイント型ロードセルの選定は、センサーが支えるプラットフォームによって決まります。この名称は、指定条件で偏心荷重時の性能が定められた、プラットフォーム全体の下に使うセンサーを表します。公称容量が十分なら、どのような載台でもボルトで取り付けてよいという意味ではありません。デッキ寸法、風袋、取付け、荷重位置を一緒に確認する必要があります。

シングルポイント型ロードセルの選定には、許容プラットフォーム寸法の承認が必要
製品資料では、METRAVON MV-LC0211の定格容量は50、100、150、200、250、300、500 kgです。参考図面には、全長150 mmを含むセンサー本体と取付寸法が示されています。この長さは載台の許容最大長さではありません。
公表参考データには、そのまま承認済みとして採用できるプラットフォームの最大寸法は記載されていません。予定するデッキの長さと幅、剛性、載荷可能位置を提示し、選択した定格容量での適合性を確認してください。外観が似たセンサーの許容台寸法を転用したり、ボルト間隔から推定したりしてはいけません。
顧客が卓上はかりの載台を大きくしたり、側面に延長台を追加したりしたい場合、この点が重要です。同じ総質量でも、荷重が想定形状から遠ざかると、異なるモーメントや位置誤差が生じます。定格容量のラベルが変わらないことは、変更後のプラットフォームの妥当性を証明しません。
MV-LC0211のデータを、そのデータで裏付けられる判断に用いる
| 項目 | 参考値 | 選定上の意味 |
|---|---|---|
| 定格容量 | 50 / 100 / 150 / 200 / 250 / 300 / 500 kg | 計量する製品だけでなく、デッキと常設治具も含める。 |
| 公称感度 | 2 mV/V | 対応するブリッジ入力を使い、納入されたセンサーを設備に取り付けた状態で校正する。 |
| 励起電圧 | 4-12 VDC | センサー側で計器からの供給電圧を確認する。上限値を通常設定値として使わない。 |
| 入力抵抗 | 406 +/-10 ohm | 励起要件と併せて計器の適合性を確認する。 |
| 出力抵抗 | 350 +/-2 ohm | 入力抵抗と出力抵抗が等しいはずだと考えない。 |
| 標準ケーブル | 4線式、2 m | 保護された端末接続位置を計画し、異なるケーブル構成は別途確認する。 |
公表されている感度許容差は+/-0.2 mV/Vで、計量誤差の仕様ではありません。同様に、IP67という参考情報は、耐薬品性やあらゆる洗浄方法の許可を意味しません。見積対象品の実際の材質オプション、ケーブル端末接続、使用環境を確認してください。
例として励起電圧5 Vの場合、定格荷重までの公称信号変化は10 mVです。100 kg仕様では、理想的な比例応答なら1 kgの増分が0.1 mVに相当します。こうした計算は入力信号の評価に役立ちますが、分解能、精度、ノイズ性能を保証しません。電子機器と機械部分を含めた全体で、必要な最小増分を試験してください。
測定機能を拘束せずにデッキを取り付ける
図面で固定側とプラットフォーム側の取付部を区別し、許容荷重方向を確認します。本体をねじって無理に合わせることなく、取付面が合う必要があります。締結部品、ねじのかみ合い、締付要件は承認された組立詳細によるものとし、ねじ径だけでトルクを推測しないでください。
通常計量時には、固定ガードや過負荷ストッパーとの隙間を保ちます。ストッパーに接触するプラットフォームは、中央では妥当な値を示しても、別の位置では異なる誤差を生じる場合があります。ケーブル、ホース、コンベヤーの接続部が、デッキへの別の力の経路を作らないようにします。
組立てだけでなく保守も考慮して設計します。ケーブルは、センサーを引っ張らずにアクセスでき、保護された状態に保つ必要があります。また、セルを安全な支持構成で取り外せるようにします。取付けやケーブル構成を変える場合は、設置状態での校正への影響評価が必要です。
スパンだけでなく位置も確認する
組立後、適切な基準荷重を中央と合意した偏心位置に載せて試験します。載荷前後のゼロ点を記録し、選択した位置で繰り返し、載荷と除荷を比較してください。最も厳しい位置を避ける仮設板ではなく、実際のデッキと治具を使います。
測定チャンネルが1つの場合、独立した4つのセルと同じ隅調整手順は使えません。位置誤差が残る場合は、電子的な補償を試みる前に、台の寸法、剛性、取付け、不要な接触を調査します。偏置誤差の記事では、位置を変えた繰り返し試験で、これらの影響を切り分ける方法を説明しています。
動くコンベヤーや高速充填ステーションでは、必要な判断時点での読み値も試験します。製品資料に重量選別用途の記載があっても、顧客の機械の速度、整定時間、動的精度まで規定されるわけではありません。これらの要件は別途確認が必要です。
センサーを依頼する前に送る情報
METRAVONに、寸法入りプラットフォーム図面、デッキ・治具重量、製品荷重の最小・最大値、載置可能範囲、必要な測定増分と読取時間を送ってください。洗浄条件と予定する計器も含めます。問い合わせページから、許容プラットフォーム寸法と納入される正確な構成の確認を依頼します。
プラットフォームや載荷条件が確認済みのシングルポイント構成を外れる場合は、推測で載台を拡大せず、分散支持設計を検討してください。プラットフォーム構成ガイドで両者を比較しています。
既存の卓上はかりを変更する際の質問
Q1. 重い載台を風袋引きすれば、製品に使える容量を全量回復できますか?
いいえ。風袋引きで変わるのは表示のゼロ点で、センサーが支える力ではありません。載台と常設治具は、依然として物理的な容量を使います。利用可能な製品計量範囲を決める前に、総荷重と想定ピークを評価してください。
Q2. 高容量の仕様でも同じ校正設定を使えますか?
同じだと考えてはいけません。公称mV/V感度が共通でも、荷重と信号の関係は定格容量によって変わり、納入品の感度にも差があります。図面を確認し、実際の仕様に合わせて設定し、設置後のはかりを校正してから読み値を受け入れてください。
まとめ
シングルポイント型センサーの注文前に、許容プラットフォーム寸法を確認します。電気データから表示・計測機器を選び、完成したデッキの実際の荷重位置で検証してください。定格容量とボルト配置の一致は有用な確認ですが、どちらもプラットフォーム構成の承認に代わるものではありません。
