ある薬液で正常に動作するタンク用レーダーが、次の薬液にも適するとは限りません。貯蔵する薬液を変えると、タンク寸法と通常の液位が同じでも、材質適合性、残留物、発泡、洗浄手順が変わることがあります。最初の受入れ前に変更を評価します。
薬液タンク用レーダーの評価は変更内容から始める
従来と予定する使用条件を並べて比較します。薬品名、濃度範囲、不純物、運転温度、タンクの排出・フラッシング・洗浄に使う液体を記録します。前の薬液が残る可能性があれば、切替時の混合物も含めます。混合物を扱う用途を主成分の薬品名だけで説明しないでください。
| 変更項目 | 入手する情報 | いったん確認を要する理由 |
|---|---|---|
| 薬液 | 通常の各バッチにおける組成と濃度。 | 既存の材質承認は別の混合物を対象としている可能性があります。 |
| 洗浄 | 洗浄剤、時間、温度、手順。 | 最も厳しい曝露は生産運転の合間に生じることがあります。 |
| 残留物 | 想定される付着、結晶、持続する泡。 | 測定応答や洗浄方法が変わる可能性があります。 |
| 機器構成 | 実際のプローブ、シール、接続部の構造。 | 製品シリーズ名だけでは、曝露される全部材を特定できません。 |
接触式プローブの設置では、MV-RD702に被覆ロッド式または被覆ケーブル式の構成があります。PFAまたはPTFEの構造を、接続部、ライニング、シールとともに見積書で特定する必要があります。被覆に耐薬品性があっても、摩耗した端部シールや露出した継手が許容されるとはいえません。

新しい使用条件で証拠が隠れる前に点検する
計画された安全な隔離状態での点検時に、被覆と接続部の現状を記録します。現場で承認された点検方法で摩耗、膨潤、亀裂、付着を調べます。独自の手順で被覆プローブを切断したり、削ったり、補修したりしないでください。原因不明の損傷箇所には評価が必要であり、ソフトウェアのオフセットを追加して対処するものではありません。
従来の設定を保存しますが、その信号処理が新しい材料にも適するとは考えないでください。既知の液位基準、代表的な充填、発泡が生じる段階を含む、管理された試運転手順を合意します。通常の制御を再開する前に、無効な測定値の定義と運転員による対処方法を定めます。
薬液変更時の質問
Q1. 非接触式なら薬液の評価は不要ですか。
いいえ。非接触式のアンテナとプロセスシールも、蒸気、凝縮液、飛沫にさらされることがあります。液中にある部材は減るかもしれませんが、曝露がなくなるわけではありません。非接触という言葉だけに頼らず、実際の設置を確認します。
Q2. 薬品名が同じなら従来の承認を維持できますか。
濃度、不純物、洗浄条件が変わっていれば、そうとはいえません。従来の承認が新しい使用条件の全体を含むか確認します。記録がなければ、構造と曝露条件が明らかになるまで適合性は未確認として扱います。
まとめ
再評価では、新しい製品ラベルだけでなく、薬液の性質と運転手順の変化を確認します。薬液用途の評価を依頼する際は、従来と新しい使用条件、設置済み組立品の識別情報、点検結果を提示し、必要な交換品を正確に指定できるようにします。
