クリンカーサイロのレベル測定では、制御室の表示温度だけでなく、レーダーアセンブリに達する温度を考慮する必要があります。高温材料、上昇ガス、屋根接続部から伝わる熱により、計器の各部が異なる条件にさらされる可能性があります。これらの運転条件を定めてからアセンブリを選定してください。
高温固体用モデルにも固有の限界がある
METRAVONのMV-RD21Gは、76 mm PTFEレンズと公称3度のビームを使う、-40~200 °Cのばら固体用として規定されています。公開されているプロセス圧力範囲は-0.1~0.3 MPaです。これらは仕様の参考値であり、すべてのフランジ、シール、筐体を記載された全限界条件で同時に使用してよいという意味ではありません。

想定される曝露が規定限界を超える場合、このモデルの適性は確認されていません。製品ページの温度が高いという理由だけで液体用レーダーに代えてはいけません。アンテナ、固体用途、取付構造、耐圧構造を別途検討する必要があります。
クリンカーサイロの測定位置を落下流から外す
サイロ断面図に搬送シュートと想定堆積位置を示します。計器は直撃を受けず、流入材料を繰り返し捉えずに材料表面を観測する必要があります。剛性があり作業可能な取付点なら、保守でアセンブリを取り外した後も同じ向きへ戻しやすくなります。
満量付近だけでなく低レベルでも経路を確認します。近距離では避けているように見える屋根部材や壁面付着物が、下方では照射範囲に入ることがあります。承認した反射と取付方向を保存し、後日の乱れを既知の設置状態と比較できるようにしてください。
| 条件 | 必要な根拠 | 影響 |
|---|---|---|
| 通常供給 | 予定位置での材料とガスの温度 | 接続部を含む熱条件が決まります。 |
| 高温再起動 | 異常や停止後に想定される温度逸脱 | 定常運転に適するアセンブリでも除外される場合があります。 |
| 満量付近 | 堆積高さと停止指令後の残り供給量 | 必要な運転上部余裕が決まります。 |
| 保守 | 作業空間、隔離、取外し余裕 | 設置位置で保守できなくなることを防ぎます。 |
搬送中の材料を見込む
コンベヤー停止指令後も、搬送経路やシュート内に残った材料で表面が上がり続けることがあります。実際の設備からこの追加流入量を求め、空き容量と照合します。計器のダンピング、制御器のスキャン、駆動装置の応答も遅延に加わります。機能試験なしに、いずれも無視できると考えてはいけません。
レベル表示と保護機能の試運転は別の作業として行います。現場の距離値とPLCのスケールを比べてから、無効測定と高レベルへの承認済み対応を試験します。トリップを示すために危険な過充填を起こさず、現場で認められた試験方法を使ってください。
発注前の質問
Q1. 冷却設備は自動的に含まれますか。
いいえ。型式名は工場の冷却ユーティリティ、パージ設備、その故障時対応まで定めるものではありません。提案する付属品には、図面、ユーティリティ要件、選択した計器との適合確認が必要です。
Q2. 大きな測定レンジで濃い粉じん中の弱い反射を補えますか。
記載レンジが長くても、その条件で使える反射余裕が増えるとは確認できません。供給中のアンテナ位置と実際の反射を検討し、対象材料と粉じん曝露で提案仕様を検証してください。
まとめ
評価のため、クリンカーサイロ用レーダーの検討に必要な熱条件、シュート形状、空時距離、停止後の流入挙動を提示してください。アセンブリ全体と充填応答の確認が済むまで、MV-RD21Gは条件付きの選定とすべきです。
