ロードセルの校正記録が役立つのは、受入対象の設備と測定に対応付けられる場合だけです。型式が正しくても製造番号が異なる報告書は、納入されたセンサーの根拠にはなりません。また、単体センサーの報告書は、設置された機械のすべての構成要素を表すものではありません。
識別情報と試験した構成から確認する
設置する METRAVON MV-LC0099 について、センサーの製造番号、定格仕様、力の方向、試験に含まれた関連指示計や増幅器を記録してください。報告書が引張だけを対象とするなら、圧縮性能の根拠として提示してはいけません。

| 報告項目 | 確認内容 | 照会すべき理由 |
|---|---|---|
| 識別情報 | 型式、製造番号、定格仕様。 | 不一致がある、または一般的な型式だけを記載している。 |
| 範囲 | センサー単体、電子機器を含むセンサー、または設置済み組立品。 | 実際に試験した機器よりも広い範囲の受入を主張している。 |
| 結果 | 加えた基準荷重、測定出力、単位、試験方向。 | 個別の観測値をカタログの公称値で置き換えている。 |
| 判定 | 適用限界と、合格・不合格の表明の根拠。 | 対応する要件が特定できない適合表明がある。 |
ロードセル校正記録を、記載された単位で読む
報告書が出力をmV/Vで表し、設置した制御装置が力または質量を表示する場合があります。それらの量の間に必要な換算と電子機器を特定してください。製品仕様書の公称感度を、納入品の実際の校正値とみなしてはいけません。
不確かさの表現方法、対象範囲、適用する試験条件を確認します。基準のトレーサビリティは重要ですが、取付、荷重の加え方、読取り装置による不確かさをなくすものではありません。印刷する小数点以下の桁数を増やしても、根拠は強まりません。
報告書の不足と設置上の未確認を分ける
識別情報の欠落や不明確な単位には、報告書の確認が必要です。未試験の力の方向、荷重位置、システム構成要素には、追加試験が必要な場合があります。訂正された書類を、新たに実証された性能結果と取り違えないよう、これら二種類の問題を別々に記録してください。
調整を実施した場合は、調整前と調整後の状態を保存します。その後に機器を修理したり、別の測定系へ設置したりした場合は、変更を記録し、どの結果が引き続き有効かを特定してください。 設置状態のはかりの校正手順 では、単体の証明書を超える試験を扱っています。
Q1. カタログの精度表は校正証明書ですか。
いいえ。製品仕様を示すものであり、識別された納入品についての観測値ではありません。どのような個別試験記録が供給され、依頼した確認項目のうち何が範囲外なのかを尋ねてください。
Q2. 報告書の複製を受け入れられますか。
真正性、識別情報、改訂版を検証できるなら、管理された写しを使用できる場合があります。似たセンサーの報告書から、欠けた結果を再作成してはいけません。記録を実際の機器に結び付けられない場合は、発行者に確認してください。
Q3. 報告書に合否判定がない場合はどうしますか。
校正結果と適合判定は、同じ納入内容ではありません。責任を持つ当事者が、合意した要件と判定ルールに照らして結果を評価する必要があります。判定がないために測定値が無効だと考えず、その追加範囲を明示して依頼してください。
まとめ
必要な識別情報、試験範囲、受入書類を含めて、 METRAVONの校正書類についてお問い合わせください。証明書を完成設備の承認として扱う前に、報告書の不足を解決してください。
